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路線価とは?土地評価額の計算方法について解説

2022.8.3

  • 不動産
  • 用語解説

土地の相続や贈与を行う際、相続税や贈与税の計算のためには土地の評価額を知る必要があります。そして土地評価額の基準となるのが路線価です。

この記事では、初めての相続や贈与で土地評価額や路線価といった聞き慣れない言葉に戸惑っている方に向けて、路線価を知る方法や土地評価額の計算方法をわかりやすく解説します。

路線価とは?

路線価は、路線が定められている地域の、宅地1平方メートル当たりの価額のことです。路線(道路)に面する標準的な宅地の土地評価に用いられ、相続税や贈与税を計算するときに必要になります。路線価は国税庁で定められるもので、毎年1月1日が評価時点となり、7月に更新されます。

路線価を調べる方法

路線価は、国税庁のホームページで公開されている「路線価の専用ページ」で調べられます。ここには、各地域の路線価図が掲載されており、路線価図から所有する宅地の路線価を知ることができます。

路線価図の見方
「路線価の専用ページ」にアクセスし、都道府県→路線価図→市区町村→路線価図ページ番号と選んでいくと、路線価図が表示されます。白地図に描かれた路線には150Dや270D、400Cなど、数字とアルファベットが記載されています。この数字の部分が路線価で、単位は千円です。「400」の場合は400千円、つまり1平方メートル当たり40万円です。

土地評価額の計算方法

路線価は路線価図で定められている路線価に、土地の奥行きによる補正率をかけて計算します。奥行価格補正率は、土地の奥行きや立地している場所(普通住宅地、繁華街、ビル市街地など)によって定められています。これも国税庁に一覧があるので、それを参考にしてください。また、土地に面する路線が複数ある場合も路線価は変わってきます。
では、具体的な計算方法を紹介していきます。

【参考】
国税庁 No.4604 路線価方式による宅地の評価
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hyoka/4604.htm

土地に面する道路が1つの場合
宅地に接する道路が1つの場合の計算式は以下のとおりです。

路線価×奥行価格補正率×地積

例えば、路線価150D、奥行価格補正率0.99、地積(土地の面積)300㎡の土地の路線価は次のようになります。

150(千円)×0.99×300(㎡)=4,455万円

【参考】国税庁 奥行価格補正率表
https://www.nta.go.jp/law/tsutatsu/kihon/sisan/hyoka_new/02/07.htm

土地に面する道路が2つの場合
土地に面する道路が2つ以上ある場合は、全てを足して計算します。奥行価格補正率は道路が正面にあるか、側面にあるかなどによって変わります。

道路が正面と側面にある
土地の周りにある道路が正面と側面にある場合、まずどちらが正面の道路であるかを決めます。これは門扉や玄関がある方が正面などと、自分で決められるわけではありません。それぞれの道路の路線価に奥行価格補正率を乗じたものを比べ、高い方が正面となります。同じ価格になった場合は、接する面の長い方が正面です。

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