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診療報酬担保融資と診療報酬ファクタリングとの違い

2022.9.7

  • 医療機関
  • 用語解説

はじめに

病院や診療所の経営をされている方が資金調達を考える際、どのような方法があるでしょうか。このコラムでは、診療報酬を有効活用して資金調達をすることができる、「診療報酬担保融資」と「診療報酬ファクタリング」の違いについて紹介していきます。

診療報酬を有効活用する資金調達

患者様が病院や診療所で保険診療を受けた際、窓口でお支払いする金額は治療費の全額ではなく、通常約3割程度となります(なお、実際に負担する割合については患者様によって異なります)。残りの約7割分については患者様が保険診療を受けた翌々月に各審査支払機関(社会保険診療報酬支払基金と国民健康保険団体連合会)から医療機関へ支払われることになります。この各審査支払機関から支払われる治療費のことを「診療報酬」と呼びます。

この「診療報酬」を有効活用して資金調達する方法として「診療報酬担保融資」と「診療報酬ファクタリング」の2つがあります。融資とファクタリングという似て非なる資金調達の方法ではありますが、どちらも診療報酬を譲渡する契約(債権譲渡契約)を結ぶ必要があるため、両者を混同して考えてしまう方も多くいらっしゃいます。

診療報酬担保融資とは

診療報酬担保融資とは、その名のとおり、病院や診療所が各審査支払機関に有する診療報酬債権を担保に銀行やノンバンク等の金融機関から融資を受ける方法です。担保と聞くと土地や建物等の不動産を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、その担保目的物が診療報酬である場合を診療報酬担保と呼びます。この方法ですと、不動産を所有していなくても無担保融資に比べ低い金利で資金調達することが期待できます。

診療報酬ファクタリングとは

そもそもファクタリングとは、売掛債権を売却することにより早期現金化を実現する手法を指します。その売買の目的物である売掛債権が各審査支払機関から支払われる診療報酬である場合を診療報酬ファクタリングと呼びます。つまり診療報酬ファクタリングでは実際に治療した翌々月に入る治療費を早期現金化することができます。ファクタリングは融資ではなく債権の売買と位置付けられており、比較的新しい資金調達方法として近年注目されています。

融資とファクタリングの違い

先に述べたように、ファクタリングとは診療報酬を通常よりも早く現金化するサービスです。そのため、一度利用すると解消がしづらい、とよく言われています。通常の入金日より早く入金がされるということは、当然、本来の入金日には入金がされません。そのため、翌月も診療報酬を買い取ってもらい翌々月も・・・と、どこかで別の資金調達を図らないとファクタリングを解消することができず、利用者にとって不利益となる取引事例なども発生しています。

また、現在、ファクタリングを規制する法律がないため、非常に高い手数料率を設定している業者も多く存在しているのが現状です。

例えば、買取手数料が10%の場合、これを年利換算すると年利率約120%相当(買取手数料10%×12ヶ月)の手数料を支払うことになってしまいます。最近では、大手金融機関などもファクタリング業に参入し始め、適切な手数料でファクタリングサービスを提供する会社も増え始めております。

一方融資の場合、利息制限法で定められた上限利率(年利率20.00%)以下に金利が設定されており、且つ元金と利息を併せて返済していくため、計画的に完済することが可能です。

これらのことから融資は、単発的にも長期的にも利用に適した資金調達といえます。

以下の表では、診療報酬担保融資と診療報酬ファクタリングの性質についてその違いをまとめてみました。

診療報酬担保融資 診療報酬ファクタリング
①目的 資金調達 資金調達
②形態 担保融資(借入) 売買
③年利率 年利率8.80%~15.00%
(上限20.00%)
年利率36.00%~180.00%相当
(④×12か月)※上限なし
④買取手数料 0.73%~1.25%相当
(③÷12か月)
3.00%~15.00%
※上限なし
⑤経理処理 借入金 売掛金又は未収入金の減少
⑥信用情報 登録される 登録されない
⑦取引期間 有限 ※一定期間で終われる 無限 ※終わらない
⑧申込から実行までの対応 銀行 ノンバンク 速い
遅い 速い
⑨法規則 あり(利息制限法、出資法) なし

※診療報酬ファクタリングの③年利率は買取手数料を年利率に換算した場合の相当額を記載しております。
※診療報酬担保融資の④買取手数料は年利率を買取手数料率に完済した場合の相当額を記載しております。

 

まとめ

診療報酬担保と診療報酬ファクタリングは、どちらも診療報酬を有効活用した資金調達ですが、融資なのか買取なのかの違いで上記表のような違いが発生します。
資金調達に際し、それぞれの性質を良く理解した上でどちらを選択するかが大切となります。

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